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2006年09月12日

日本国第一の歌天狗

鶴見の本名は「雅仁(マサヒト)」というんだけど、ここに、
昔の雅仁の振る舞いを伝える文章が残っている。

そのかみ十余歳の時より今に至るまで、今様を好みて怠ることなし。 遅々たる春の日は、枝に開け庭に散る花を見、 鶯の鳴き郭公の語らふ声にもその心を得、 粛々たる秋夜、月をもてあそび、虫の声々にあはれを添へ、 夏は暑く冬は寒きをかへりみず、四季につけて折りに嫌はず、 昼はひねもすうたひ暮らし、夜はよもすがらうたひ明かさぬ夜はなかりき。 (梁塵秘抄)

「今様」とは「当世風歌謡」のコト。つまり、
春は花や鳥の声に感じ入り、秋は月夜や虫の声に興を覚えて、
一年中、昼も夜も、流行歌を唄って暮らしていたのだ。

そう、唄ってばかりいたのだ、雅仁は! 昔っから!


世は正に、源氏が平氏から天下を奪わんとしていた、動乱の時代。
源氏平氏を手玉にとり、皇家の行く手を過たなかった雅仁が、
歌好きなだけのうつけモノでなかったコトは、歴史の語る通り。
後に源頼朝は、雅仁を「日本国第一の大天狗」と称している。

素晴らしいぞ、雅仁! 歌好きの雅仁!
第77代天皇・後白河雅仁!


悠仁親王の命名の儀に関連して、なんだか書いてみた。

カテゴリー: 超抜粋mixi日記

投稿者 tsurumy : 2006年09月12日 17:56

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